音楽と猫

自分用覚書

個人的ベスト3(シングル)

1位 今宵の月のように

この曲がテレビで流れていた頃、私は小学生でした。母親に「エレファントカシマシってどういう意味?」と尋ねて「姦しいっていう言葉があるのよ。まぁ、言うなら…ものすごくやかましいみたいな意味なのかしらね」という答えが返ってきたのを覚えてます。「今宵」という言葉を知ったのもこの歌だった気がします。当時からすごく好きな曲で、大人になってからもこの曲のためにシングルベストを借りてたまに聴いてました。

でも、歌詞の意味が実感としてわかったのは社会人になってしばらくしてからなんです。この曲が売れたのって、歌い出しの"くーだらねえと"でグッと曲の世界に引き込む宮本さんの歌声の力とあたたかく力強いメロディの他に、聴いた人が自分の歌にできるっていう魅力があるからなんでしょうね。思うようにいかない毎日の中、一人帰る夜道で涙を流したり、月を見上げて希望を抱いて「またがんばろう」と静かに決意することって誰にでもあることだと思うんですけど、そういう日々の中にある、一人一人が胸に抱いてる想いに寄り添っている歌なんだなと。誰にでもわかる言葉で、誰もが知っている景色と感情を重ねた歌詞が素晴らしい。エレファントカシマシの曲は良い曲たくさんあるけど、やっぱり一際輝いている名曲だと思います。

CDのジャケットも好きです。なぜか夏の時期の歌なのに冬のイメージがあるんですが、ジャケットも冬っぽいですよね。

  

2位 普通の日々

この曲は、高校生のときにミュージックステーションで聴いたのをすごくよく覚えてて。「普通の日々」っていう曲名が新鮮で印象に残ってました。良い歌だなぁ、誠実に楽曲作りをしている人達なんだな、と思いましたし、エレファントカシマシは本当に音楽が好きな人たちが根強くファンとして応援しているバンドなんだろうなと認識してました。今振り返ると何でそう思ったのかわからないんですけど、歌う姿に「誠実さ」を感じたんですよねぇ…

歌詞の意味は、当時の私には少し難しかったんですけど、高校生なりに「この人はこうやって華やかな人たちと並んでテレビに出ているけど、私が立ってる地面と地続きの世界に生きてるんだな」と感じたし(普段着みたいな服装も印象に残ってたようです)、歌についても市井の人の日常を肯定しているという感想を抱きました。(←今聴いてみると、ロック歌手が主人公なんですけどね。でも間違ってないと思います)

紅白の後、YouTubeを漁ってたら動画があったので見まして、トークはまったく覚えてなかったですけど、歌唱シーンの青い照明とか記憶通りで感動しました。でも、記憶の中ではもっと力強い歌だったのに、今聴くととても静かで繊細な歌だったことに驚きました。かなしい気持ちとあたたかい気持ちが同時に湧いてくる不思議な歌です。宮本さんの歌声も、今より儚げで少し頼りなくてすごく優しくて、歌う表情もどこか憂いがあり…これがまた魅力的で…たまらない(笑)高校生のときは大人だと思って見てますから、そういった部分を感じ取れなかったんですね。この頃のインタビューを読むと、音楽の方向性を探っていた時期で色々迷いながら進んでいたのかなと思いました。

「ライフ」エレファントカシマシの作品の中では少し浮いているようにも感じるのですが、個人的にはとても好きなアルバムです。「普通の日々」は寝る前に聴きたくなる大好きな曲です。「俺たちの明日」に歌詞が見開きで載っているのを見て、部屋に飾りたいくらい素晴らしい歌詞だと思いました。

 

3位 風と共に

 

(その内、書けたら書く)

 

明日に向かって走れ-月夜の歌-

明日に向かって走れ-月夜の歌-